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言葉と文化
by radiodays_coma13
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日本酒と紹興酒
先日、「世界ウルルン滞在記」という番組で紹興酒が取り上げられていた。
常々、紹興酒を愛飲しているので、
ミーハーな私は、TVの前で正座して観賞しておりました。
その中で紹興では有名な作り酒屋の3兄弟が、
こともあろうに、日本酒を飲んで「薄い!」とのたまいやがった。
なんだとぉ!矢庭に立ちあがった私は、この三兄弟をニセ者だと決めつけ、
一人、そっぽを向いて日本酒をちびりちびり、怨み酒をしておりました。
でも、考えてみると、そもそも、紹興酒と日本酒じゃ
味の基準が違うんじゃないか。

そうそう、それは、ヨーロッパ旅行の時にも同じ事を感じました。
なんだろう、「美味さ」の基準というよりも、ルールが違うんですね。
始めての海外はオランダだったんだけど、
アムステルダム国際空港で食べたラビオリは今でも忘れられません。
チーズベースのトマトソースにチーズソースをたっぷりかけて、
その上に粉チーズを山のようにどっさり、
ラビオリの中身は荒く砕いたハードチーズ、それにひき肉少々を加えたもの。
ほおばると、まず、むせ返るような粉チーズで口の中が砂漠化し、
それを潤すかのように、ビビットなお味のトマト風味チーズ。
間髪いれず、土石流のようなチーズソースの応酬、
おぼれかかった舌にトドメとばかり、ラビオリチーズのクラスター爆弾。
なんというか、チーズの味しかしないわけで。
もう、まったくもって意味がわからない。
こっちがバットを持ってバッターボックスに立っているのに、
相手はいきなりグローブで殴りかかってきたみたいな感じ。
ピッツァだってサラダだってルールが違う。
日本で食べるピッツァ、あれは、日本用に調教されて整形されて、
再教育されてソフィスケートされた、まったくの別物ですよ、別物。

しかし、それも三日といると「チーズ&チーズ&チーズ&チーズ!」
とハイテンションで浮かれるほど、やたらと美味しくなってくる。
要はそういうことなんですよ。
料理も言葉と同じで文法があって、
それが見えてこないと本当に理解したとは言えない。

日本料理の美味しさは中華料理とはまったく別モノ、
アジア同士似ているようでまったく対極。
中華料理がこれでもかという技巧とバラエティと
ボリュームの足し算で贅を主張するならば、
日本料理は引き算。主張するんじゃなくて、
こちらが素材の奥にしまってあるものを探しに行くんですよね。
質素で有れば有るほど、豊かなんですよ。
寿司だってなんだって料理しましたってのが見えすぎると下品なんでぇ!
それは日本の茶の湯や陶器の美にもつながるもので云々。
中国の人にゃぁわかるめぇ。とか、グチってた訳ですよ。
でも、「ウルルン」が終わった後、さっそく紹興酒を買いに走りました。
おわり。

satomune
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# by radiodays_coma13 | 2005-02-04 00:07 | 食べる事と飲む事
『PUPPET』
この間の休み、お台場の「日本科学未来館」に行ってきました。
ここはね、もう、一日いても飽きません。
子供が出来たら、一日中、実験室で一緒に遊びたいなと、
子供もいないのに、思います。それぐらい楽しい。
これは子供が欲しい、とか、勉強になる、という話じゃなく
もう、心から子供に戻って楽しい。
本当の子供だったらどんなに楽しいだろうと思う。

そこのあるブースで、アイボ君が5匹(5機?)、放牧されてました。
で、子供たちや若いアベックがキャーキャー言って喜んでいる。
そういや、先日、TVでロボットが会津磐梯山踊りを踊っていましたね。
あと10年もしないうちに、ロボットのいる日常生活もやってくるのかもしれない。
そこで、僕はふと、立ち止まって考え込んでしまった。
アイボは子供たちが手を振ると、そっちにふらふら寄っていくんですね。
それを「かわいいっ!」って。でも、本当にそうなんだろうか?
なんか胸の中にムラムラ怒りの炎が湧きあがって来るのがわかる。
アイボって可愛いですか?僕は正直、思います。ちょっと可愛いかな、、、
でもね、だまされちゃあイケナイ。
我々はアイボと何も交換できていないんですよ。
人間同士の会話はキャッチボールみたいなもんで、
そこでなんらかの交換が行われている。
でも、アイボとの交流は所詮、壁当てすよ。壁当て。
最近では老人ホームでその種のロボットが
さびしい老人の話し相手にも用いられているようです。
でも、考えてもみてください。
そんなの人形相手にぶつぶつ言ってる変な人ですよ。
なんか、みてて悲しくなっちゃう。

人間って人形が好きなんですよね。
それはモノ以上のなにかであることは間違いない。
ファンタジーでも人形が主人公って多いですよね。
人間では表現しきれないものをそこに現出させることができる。
映画「A.I」でも、「ブレードランナー」でも、彼ら、不幸でしょ。
なんか、救いが無いというか、ある種、人間以上の悲しさを背負っている
それはもしかしたら、人間が、自らの手で神を殺し
その神の座についてしまった深遠な悲しさなのかもしれない。
絶対的な救いを無くした人類の悲しさを人形に映し出している。

チェコスロバキアは世界一の人形先進国だった。
プラハには多くの人形劇場が存在し、
TVでは、人形たちが主役のバラエティ番組をやっていた。
人形たちがコメンテーターに代わり政治的発言をし、評論を行う。
観客たちは、それを真剣な顔で頷きながら聞いていた。
あれは日本の政治家さんたちよりはよほど説得力があるね。

もしかしたら、人は人形の口を借りて語る事で
より真実味を持たせる事ができるのかもしれない。
そういえば、ロボットの踊る会津磐梯山踊りは、
驚きと共に、文化とはなにか考えずにはおれなかった
本当は、人はロボットを作ったり、接したりすることで、
人間と言う存在を見つめているのかもしれないと思う。
c0045997_0144852.gif

というわけで、この話題に関連したFALSH作品「PAPPET」です。
数年前に作ったものを若干リテイクしています。
今後、このように、話題に関連した、
FLASHを制作、紹介していこうと思っています。
どうぞ、ご覧あれ。

satomune
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# by radiodays_coma13 | 2005-02-02 23:23 | 考える
RADIO DAYSって?
もう少し、RADIO DAYSの説明。
これは個人の名前じゃなくて、ユニット名です。
1997年に活動開始してます。
名前の由来はウディ・アレンの同名の映画から来ています。
その中のエピソードに
ラジオで火星人が襲来してくるというドラマを流し
それを本当のことだと信じ全米中がパニックになるという話があります。
そっからインスパイアされてます。
(でも、その話自体は、オーソン・ウェルズの「宇宙戦争」を原作とする小説を
ラジオドラマにしたことが発端に起こった、大変有名な事実上の出来事です。)
最初は「マーキュリーアタック」というユニット名まで考えましたが、あえなく没。
この話は、マスコミの影響力や倫理、
社会心理の形成などについて話されるときによく引用されます。
RADIO DAYSは言葉を詩や小説といった、
個人という単体から考え表現するのではなく
社会の中での関係において捉えようとしたので、
このエピソードにビビッと来たのですね。
要は、個性!個性!って自分のことばっかり表現する
詩やアートや音楽が「でぇっきれぇ」だったんです。
他人があってこそ、言葉は始めて成立するものなのに
なんだか、個人がこちょこちょ細工して、
そこにねじくれたカタチを作るのをみていると
言葉を縛って、レイプしているように感じられたんですね。
なので、自分はモノそのものを作るんじゃなくて、
関係性そのものを作品にしたいなと、、
そのためには複数ではじめる必要がありました。
(今もそのスタンスは変わりません)

開始当初はsatomuneを中心にして3人でのスタートでした。
その後、いろいろな人をゲストに迎えWEBやパフォーマンスを中心に
展覧会形式あり、ラジオ番組あり、舞台、インスタレーション、雑誌デザイン等
さまざまなメディアで「言葉」を軸とした活動を行っています。
で、そこそこ仕事が入ってきて、ようやく軌道に乗り始めたってときに
休止状態に入りました。ちょっと惜しいことをしましたが、、
まあ、でも、その間、実り多い2年間を過ごすことができましたよ。
その2年の充電期間を経て、ついに、というか、やっと活動再開です。
たまってまっせ!

satomune
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# by radiodays_coma13 | 2005-02-01 10:04 | はじめに
はじめました
ふあぁ~い。
皆様、久しぶりです。
知らなかった人ははじめまして、「RADIO DAYS」です。
カンタンな自己紹介をします。
RADIO DAYSは言葉を使った、作品やパフォーマンスを中心に
デザインやWEBの制作をしています。
関西を中心に活動していたのですが
二年前、東京に移住したまま、消息を絶ちました。
つまり、ふかーい眠りです。

答えを言うと挫折してました。
一流アーティスト気取りで
はるばる大阪から東京に旅だったものの
なかなか仕事は見つからない。
せっかくみつかった仕事も即日退社したり
肉体労働をしては、ずっと便所に隠れたり
最初の半年はほとんど仕事もないまま
海外に長期で行ったり、毎日図書館でボンヤリ。
そのうち、貯金もなくなって、食うや食わずの、、、
世の中って厳しいですね。

って、そんなことで挫折したんじゃなくてね
正直、楽しい毎日だなって、思いましたよ。
でもね、僕ってこの30年間好きなことしかやってこなかった。
絵かいたり、詩かいたり、役者やったり、職人になったり
それでも、それはそれなりになんとかやってこれたのが不思議。
で、思ったんです、僕は挫折を一度も味わった事が無いなと。
そういうのって、作品にも影響するものだよってエライ人も言ってましたし。
じゃあ、これは一度、キッチリ挫折をしておこうと。そう言うわけです。

世間的な悲哀や挫折を味わうためにはまず、ラッシュの電車に押しつぶされて
夜は疲れ果て、酔いつぶれて、ネクタイをハチマキにして、エトセトラ。
そういうわけで、この1年、きっちりサラリーマンしてました。
でも、それはそれで、楽しいんですよね。
上司にコテンパンにやられたり、すっかり自信をなくしたり、
将来のこと考えてしまったり、シモネタで、女子に嫌われたり。
ああ、これが挫折かぁ、などとシンミリ挫折の味を味わってたんです。
それはそれで、自分の好きなことになってしまうんですね。

でも、ある時、突然、本物の挫折がきました。
それは、モノツクリをしていないということです。
会社でも、デザインしたり、ムービーを作ったりしてるんですけど
それで、なんとなく誤魔化していたんですね。
でも、気がついたら、頭の中は、自分が作るべき作品でイッパイになってる。
で、とうとう誤魔化しきれなくなってしまいました。
結構、器用にやっていける人種だと思っていたのに、そうではなかった。
真剣にモノツクリをしていないと、コワレちゃう自分に
不便さを越えて、挫折というか、絶望というか、諦めですね。
1年かけて理解しました。病のようなものです。
今は開き直って、それに、かわいらしさすら感じています。

というわけで、再生です。新たな、出発です。
このブログを中心にして、言葉に関するテキストや
イベントの紹介、WEB作品、仕事依頼など、活動を紹介していこうと思います。

活動再開なのですが、僕にとって、制作は眠ることと同じです。
単なる眠りじゃなく、本当に深い眠り。
言葉がとろけ、自己と他者の見分けがつかなくなる所に潜水すること。
なので、RADIO DAYSの目覚めではあるのですが「COMA(深い眠り)」という
フェーズタイトルをつけました。
奇しくもそれは僕自身の本名でもあります。

satomune
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# by radiodays_coma13 | 2005-01-30 22:53 | はじめに