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言葉と文化
by radiodays_coma13
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モテモテ大作戦
バレンタインだったのである。
小学生の頃は、気になって気になって仕方なかった。
もう、何日も前からドキドキして、授業どころじゃかなった。
でも、不思議なことに結構、チョコ指数は高かった。
これは持論だけれど、モテるのはモテる努力をするからだ。
美男子だ、性格がいいというのは、ひとつの因子にすぎない。
校内一のマメな男だった。一切の照れなどなかった。
毎朝、女の子の健康状態を気遣うことを忘れなかった。
「元気?今日、顔色悪いんじゃない?朝ごはん食べてきた?」
そのせいで男たちからはいじめられた。
でも、そんなことはおかまいなしだった。
モテればそれでいいのだ。モテた者が勝組だ。
しかし、僕にとって一番の心配は本命の彼女からチョコをもらえるか
それだけにかかっていた。
男というのは本命の前では滅法弱いものである。
僕も例外ではなく、本命子ちゃんの前ではただの男子だった。
小6のバレンタインデー、僕は彼女からチョコをもらえなかった。
尾行してみると、大嫌いなあいつの家のポストにチョコを投函するではないか
家族にも、本命のあの子からチョコをもらう宣言をしたので
手ぶらで帰るに帰れない。というわけで、僕はポストからチョコを奪い帰った。
家では、それが彼女からのチョコであると嘘をついた。
そのことは完全なトラウマになってしまった。

その後、僕はバレンタインには
自分から好きな女の子にチョコを渡すことにした。
というかバラまいた。これが結構ウケがよかった。
だいたい、チョコを愛してるのは男の子じゃなくて女の子なのだ。
おかげで、モテモテの学生生活を満喫できた。
待つより行動。これがモテ持論その2である。

因みに、今年は、もらえなかった。
歳をとると、そんなことはどうでもよくなってしまう。
そんなにマメでもないしネ。
でも、奥さんからひとつだけもらった。
結構、うれしいものである。
照れ笑いしながら、包みを開けると、
中身は奥さんが持っていってしまった。
手には包装紙だけが残った。
・・・これでいいのだ。

satomune
by radiodays_coma13 | 2005-02-15 00:48 | くだらないこと
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