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「子供のためのコンテンツをつくること」          cooma.exblog.jp

言葉と文化
by radiodays_coma13
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『PUPPET』
この間の休み、お台場の「日本科学未来館」に行ってきました。
ここはね、もう、一日いても飽きません。
子供が出来たら、一日中、実験室で一緒に遊びたいなと、
子供もいないのに、思います。それぐらい楽しい。
これは子供が欲しい、とか、勉強になる、という話じゃなく
もう、心から子供に戻って楽しい。
本当の子供だったらどんなに楽しいだろうと思う。

そこのあるブースで、アイボ君が5匹(5機?)、放牧されてました。
で、子供たちや若いアベックがキャーキャー言って喜んでいる。
そういや、先日、TVでロボットが会津磐梯山踊りを踊っていましたね。
あと10年もしないうちに、ロボットのいる日常生活もやってくるのかもしれない。
そこで、僕はふと、立ち止まって考え込んでしまった。
アイボは子供たちが手を振ると、そっちにふらふら寄っていくんですね。
それを「かわいいっ!」って。でも、本当にそうなんだろうか?
なんか胸の中にムラムラ怒りの炎が湧きあがって来るのがわかる。
アイボって可愛いですか?僕は正直、思います。ちょっと可愛いかな、、、
でもね、だまされちゃあイケナイ。
我々はアイボと何も交換できていないんですよ。
人間同士の会話はキャッチボールみたいなもんで、
そこでなんらかの交換が行われている。
でも、アイボとの交流は所詮、壁当てすよ。壁当て。
最近では老人ホームでその種のロボットが
さびしい老人の話し相手にも用いられているようです。
でも、考えてもみてください。
そんなの人形相手にぶつぶつ言ってる変な人ですよ。
なんか、みてて悲しくなっちゃう。

人間って人形が好きなんですよね。
それはモノ以上のなにかであることは間違いない。
ファンタジーでも人形が主人公って多いですよね。
人間では表現しきれないものをそこに現出させることができる。
映画「A.I」でも、「ブレードランナー」でも、彼ら、不幸でしょ。
なんか、救いが無いというか、ある種、人間以上の悲しさを背負っている
それはもしかしたら、人間が、自らの手で神を殺し
その神の座についてしまった深遠な悲しさなのかもしれない。
絶対的な救いを無くした人類の悲しさを人形に映し出している。

チェコスロバキアは世界一の人形先進国だった。
プラハには多くの人形劇場が存在し、
TVでは、人形たちが主役のバラエティ番組をやっていた。
人形たちがコメンテーターに代わり政治的発言をし、評論を行う。
観客たちは、それを真剣な顔で頷きながら聞いていた。
あれは日本の政治家さんたちよりはよほど説得力があるね。

もしかしたら、人は人形の口を借りて語る事で
より真実味を持たせる事ができるのかもしれない。
そういえば、ロボットの踊る会津磐梯山踊りは、
驚きと共に、文化とはなにか考えずにはおれなかった
本当は、人はロボットを作ったり、接したりすることで、
人間と言う存在を見つめているのかもしれないと思う。
『PUPPET』_c0045997_0144852.gif

というわけで、この話題に関連したFALSH作品「PAPPET」です。
数年前に作ったものを若干リテイクしています。
今後、このように、話題に関連した、
FLASHを制作、紹介していこうと思っています。
どうぞ、ご覧あれ。

satomune
by radiodays_coma13 | 2005-02-02 23:23 | 考える
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