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言葉と文化
by radiodays_coma13
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あなたは良い人?悪い人?
 最近、人を「良いひと」と「悪いひと」で分類するのが自分の中で流行している。もちろん、人には良い部分もあり悪い部分もあり、一口に「良いひと」と「悪いひと」で分けられないのは合点承知ノ介である。しかしだ、「あなた悪い人」「あなたは良い人」。人を二種類に分けるときの、なんとも言えないあの一刀両断なバッサリ感がたまらないのだ。

 そもそものキッカケは一ヶ月ほど前に僕のチームに入ってきた女子の質問からだった。「あの人は良い人ですか?」その質問に思わず笑った。そんな質問ってあるだろうか?まだ、名前も覚えていない特定の人に対してあの人は良い人ですか?ある日は、少し部下に小言を言っている部長を横目で捕らえた彼女は「あの人は悪い人ですか?」と、まるで、初めてパンダに出会ったマサイの戦士が「あれは食べられますか?」という質問かのように繰り出すのである。

 まだ、業務経験の浅いという彼女は、おそらく今まで、彼女にとって良い人ばかりのコミュニティで暮らしてきたのだろう。それは彼女が前社会の段階で彼女を擁護するために機能してきた。しかし、彼女はその後、社会に出て一気に社会的悪意にさらされるようになった。そこで、彼女は社会には「良いひと」と「悪いひと」が存在することを学んだ、と、こうなるのではないか。彼女がこのような基準を獲得するまでの過程を考えると涙ぐましいものがある。誰だってそんな人生のある季節には浜田省吾の「マネー」を雨にうたれて熱唱したくなるものなのだ。

 が!しかし、古狸のようなオッサンになると、世の中の悪いものも良いものも、みんないっしょたくにして「まあまあまあ」とやり過ごすようになる。「まあまあまあ、そこんところなんとかなんないかな」「いや、まあまあまあ、ここはひとつ内密に」とか、なにかとその方が楽チンだからね。実は、ものごとを良いと悪いに分けるには結構、体力がいるものなのだ。人はそのうち、誰かの判断基準に従うようになってしまっている。そうこうしているうちに自分ではなにが本当に良いものか悪いものか分からなくなってくる。で、気がついたら、ふと、とんでもなく悪いことをしでかしてるなんてことが起こったりしてね。

 そういう寝ぼけた価値基準のお風呂みたいな日常の中で彼女の「良い」or「悪い」の基準はメントス一気食いのように目覚しい。というわけで、近頃、いろんなものを「良い」「悪い」で分類している。仕事をどっさり持ってやって来る同僚には「あなたは悪い人だ」。素敵な作品ができたら「良い指がこれを作りました」と自慢する。同姓の同僚は「良い○○くん」と「悪い○○くん」に分ける。分けた二人を「良い方の○○くんに頼んでおいて」と第三者に説明する。とても分かりやすい。物事をきっちりと区別するのはとても気持ちが良い。これは良いことだ。

c0045997_113478.gif まるで王様になった気分である。その日の気分でいろんな人を「悪い人」にして、信じやすい純粋な例の彼女に「あの人は悪い人だから気を付けたほうがいいよ」と忠告してあげる。それから「良い人」を承認した権限で誰かを称えたりすることもできる。でも、時々、「悪い人」が「良い一面」をみせることもある。そうなるとこれは新たな驚きである。どうやら人は時によい人になったり悪い人になったりしながら生きていっているようなのである。

 でも、考えたら、誰も「良い」や「悪い」についてよく考えた人ってなかなかいないんじゃないか。もしかしたら「良い」さんは、本当は「悪い人」なのかもしれないし、「悪い」さんが実は「良い人」だったりするかもしれない。「悪い」さんはみんあの誤解にさらされながら夜の枕を一人濡らしているかもしれない。でも、そんなこと考え出したら夜も眠れないよね。みんな、「良い」を「良い」と思っているから、とても生きやすいのにね。そんなこと考える人は「悪い人」ですよ。そういう時はこういうのです。「まあまあまあ」

追記:
c0045997_16451.jpgこの日記を書いた後、面白いサイトをみつけた。「The Gematriculator」。調べたいサイトのURLを書き込むだけでそのサイトが善か悪かを判断してくれるんだそうだ。なんと便利なシステムなんだろう!どういう仕掛けかは知らないが、人様の体力を浪費せず、この難しい問題に取り組み答えをはじき出してくれるなんて。で、さっそく測定。。。回答は55%悪、45%善。予想通りどちらかといえば悪なのだが、なんとも中途半端だ。サトムネ同様、まあまあまあなサイトだこと。
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by radiodays_coma13 | 2006-02-01 01:14 | 考える
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