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言葉と文化
by radiodays_coma13
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素敵な笑顔について2~3の事柄
 「笑顔が素敵!」と言われ続けて30余年。小学生の頃はお目目パッチリ、パーマをかけていて、髪が茶色だったので「まるで天使のようだわ」と言われたものでした。高校生の時は王子様、学校で教えていた時は「笑顔がチャーミングですね」と言われ、自分で女学生に大人気と自負しておりました。

 が、が!先日、その日、初めて会った女性に笑顔光線を送ると、唐突に「笑顔がやらしいですね」と言われた。これは悲愴です。曰く名状しがたい悲愴。ショックによろよろともたれかかったピアノでベートーヴェン、ピアノソナタ第8番「悲愴」をスタニフラフ・ブーニンでお届けされたくらい、ゴージャスな悲愴。

 晴天の霹靂とはこのことです。今まで自分がO型だと信じていたのに、ある日A型だと宣告されるくらい霹靂です。いままでのO型らしく勤めてきた数十年間を返せーと叫びたくなります。その後の僕の笑顔は引きつりっぱなしだったのは言うまでもないのですが…。

 どこで道をまちがえたんだろう。そういえば、最近、新しい女の子が会社に入ってきて、立場上、いろいろと指示しているのですが、その僕の顔がいつもニヤニヤしているという同僚の女性たちの指摘を受けました。しかし、ちょっと待ってくださいと、声を大にして言いたい。いいですか、一度にいろんなことをシリアスに言い続けると、「この会社はなんだか冷たいです(※参照)」とまたフラれちゃうんじゃないか、気が気がじゃないんです。…もちろん、若い女の子なので、嬉しくないこともないような気がしているようなしていないような、ま、うれしいんですけど。

 つまり、僕はもうかわいくない大人になってしまったのでしょうか。これは深刻です。かわい気のある大人を志して、正しい、上目使いの仕方や、おねだりの仕方について日々、精進してきたのに、気がついたら、笑顔がやらしい、ただのおっちゃんです。こうなれば、方向転換、戦略変更です。笑顔がシブい、ダンディな大人を目指しましょう。という趣旨の電話を本日午後、2年ほど電話をしていなかった友人の留守電に報告してみました。

 そうしたら、さっき「ダンディはちょっと…」という留守電返しがあった。「お前はなんというか、渋いとは縁遠い性格だと思うんだな、まず、おしゃべりだし、なんというか、言いにくいんだけど、性格が大阪のおかんという感じだから。残念だけど」って。で、性格がおかんってなんですか?しかも大阪の。それって、世界一タチの悪い生命体じゃないですか。この時点で僕の心に中にいる少年の天使な僕は翼をはやして飛んでいきました。

 さっきまで、鏡の前でダンディな笑顔について研究していたのですが、保留です。こっちの方からダンディは願い下げ。こうなったら開き直ってやる。ああ、俺はやらしいおっさんさ、少しトゲあるおっさんさ。とって食おうってんじゃないんだ。ニヤニヤくらいさせてくれってんだ、バカヤロー!下心はもちろんあるさ。でも、それをさりげなく表現できるほど、行動的でも、技巧的でもないんだもん。「え?下心あるよぉ~、うへへへ」と下世話に言っている裏で心は壊れやすいガラスの時計くらい、せつなくチクタクしてるのさ。だって男の子だもん。キラン。

 ぴーえす。でもねー、誰だって王子様って言われる時があるの。いい、そういうことなの。もーねー、こういうのはねー抗い難いものなの。わたしねー、最近思うの、思っちゃったりなんかするの「おごれる平家はひさしからず」ってね。言うでしょ。言わない?なんだかわかんなくなってきちゃったけどさ。つまりねー、結構、ショックだったって事なの。そう、そういうこと。
by radiodays_coma13 | 2005-12-11 23:19 | くだらないこと
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