「子供のためのコンテンツをつくること」          cooma.exblog.jp

言葉と文化
by radiodays_coma13
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震災がくれたチャンス
天邪鬼なので今回の震災での
応援メッセージを見るのがなんだかイヤだ。
応援したい気持ちがないわけではない
けれど、なんだか、言葉にされると、とてもそらぞらしくてなんだか…。
それを否定も批判もしないけれど、自分ではしたくない程度の話なんだけど。

でも、それでも、歌手が僕たちのできることはこれだけですと言って
歌っている姿はとてもシラケてしまった。

自分自身が阪神震災で被災して
一番言われたくなかった言葉は「がんばれ」だった。
がんばれと言われると「がんばりません!」と即答したい気持ちだった。
その言葉は意味以上に恐ろしいと感じた。

阪神震災の時にふと耳にした歌に涙が出たことがあった。
それはアンパンマンのマーチだった。
それは「助けてもらう」ではなくて「助ける」歌だ。
たとえ胸の傷がいたんでも、誰かを助けることで
生きる喜びを感じるという内容なんだけど
なぜか、助けられる側の自分が聞いて一番響いた。

助けることで助けられることがある。
父は理髪店を営んでいるが、震災で店舗ごと全壊してしまった。
むき出しの水道から水だけがでていたので、ポリタンクに貯め
簡易式の湯沸しでお湯を沸かし、青空の下で、洗髪だけの
無料床屋を震災から数日後にオープンした。
それにおどろくほどの行列ができた。
再スタートをあきらめかけていた父は、それでもう一度
お店を復活させる決心をしたと話していた。

僕は阪神の震災で完全に呆けてしまっていた。
避難先の小学校で、自失してぼんやりしていた。
同じ部屋に近所の子供が5人ほど
小学校ゆえにたくさんの小学生が行き交う。
時間をもてあましていたので、毎日、子供たちの相手をしていた。
相手というのは少し語弊がある。「遊んでもらっていた。」
パズルや、迷路、ボードゲーム、でたらめな遊具を作って
子供たちと遊んだ。
遊ぶのだけは得意だったので、いつの間にか
たくさんの子供たちに囲まれるようになった。
多分、避難所には決定的に娯楽が欠如していたのだと思う。

その時、初めて、遊びを作り出すことができる自分の能力に気がついた。
そして、これを自分の仕事にしようと思いついた。
そして奇跡的にこれを生業とすることができた。
でも、ひとつ忘れていたことがあった。
僕は子供のために、遊びを作ろうと思い立ったのだ。
でも、まだ、これは成し遂げていない。
今回の震災で、避難所にいる子供たちを見て
強くそれを思い出した。

救援物資には娯楽用品は含まれていない。それは一番後回しなのだ。
もちろん仕方ない。しかし、子供にとって遊びは
水や食べ物と同じくらいの価値を持つ。
子供にとっての遊びは不安をも吹き飛ばす心のよりどころでもある。

初心に帰ろうと思った。
僕は子供のための遊びを作ろう。
忘れてはいなかったけれど
立ち上がることができなかった。
多分、今、立ち上がらないと、二度とはじめられないような気がする。

また、震災にチャンスをもらった気がする。
助けるという気持ちじゃない。
自分が助けられよう。

「助ける」というのはなんだかひどくよそよそしい。
多分、応援メッセージへの違和感はそれだったんだろう。
「わたしたちにできるのはこれだけ」
それを言ってしまっていいんだろうか?
カッコいいようで、とてもカッコ悪い気がする。
やっぱりどこかよそよそしい。

今日、アンパンマンの歌の歌詞について同じような感想を持つ人のコラムを読んだ。
今、感じていることがアンパンマンのマーチの歌詞で一本につながった気がした。
アンパンマンは誰かを助けるために自分の頭を食べさせる。(なんだかスゴイ。)
でも、それがアンパンマンの「よろこび」なのだ。
楽しいから助けるって言ってところが潔い。
助けるってそういうことじゃないかしら。


寄付とか、救援とか、ボランティアとか、なにかと自己犠牲めいている。
暗いのはキライだ
でも、それが嬉しいからそうするはずなのだ。
単なる自己犠牲なはずがない。
ココマデ自己犠牲シマシタ自慢的なキャンペーンは見るに耐えない。
もらった方も、「なんだか悪いね」となってしまう。
自己満足なら、そういってくれればいいのにね。
その方がもらう方も遠慮要らないもの。
本当に広告的な意味がないのなら
主張しちゃダメなんじゃないかしらん?


話がそれちゃったけど
やりかけていた子供のためのコンテンツ作りを再開します。
自分のために。
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by radiodays_coma13 | 2011-05-04 01:14 | 考える
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